このたび、第43回日本神経心理学会学術集会を2019年8月26日(月)、27日(火)の2日間に渡り、朱鷺メッセ(新潟コンベンションセンター)にて開催させていただくこととなりました。
 神経心理学は記憶、言語、知覚、思考などの認知機能を対象とし、その障害の諸相を研究することで、人間の認知機能の構造を知り、患者の治療に貢献することを目的とする学問領域です。

 近年、神経心理学はさまざまな臨床の場で主役となって社会に貢献することを強く求められています。なぜならば、一方では超高齢化社会における認知症性疾患の急速な増加が、医療現場において認知機能障害を適切に理解することの重要性を否応なく増大させており、他方では発達障害に対する社会全体の関心の高まりが、従来の枠組みを超えて医療・福祉・教育の連携のもとに認知機能の発達とその障害に取り組むことを求めているからです。このような臨床における神経心理学は、従来は主として神経内科、精神科などの専門医と言語聴覚士、作業療法士などの医療系専門職が担ってきましたが、これに加えて2017年に国家資格制度が施行された公認心理師が、神経心理学の担い手に加わることも期待されています。

 そこで本学会はテーマとして『臨床が求める神経心理学』を掲げました。従来の神経心理学が取り組んできた脳血管障害に加えて、認知症、頭部外傷、てんかん、発達障害など、現代の臨床現場で対応が求められている多様な疾患・病態を対象として、神経内科、精神科などの専門医と言語聴覚士、作業療法士、公認心理師などの専門職が一堂に会して、神経心理学を活発に議論する学会にしたいと考えます。
 多数の皆様のご参加をお待ちしております。
 

第43回日本神経心理学会学術集会
会長 今村 徹
(新潟医療福祉大学リハビリテーション学部  言語聴覚学科 教授)